憧れの姿になって気づいたこと

底辺のいじめられっ子から這い上がって気がついたことを書いていく

〜生まれてから、自分が変だと気づくまで〜

 私は三人兄弟の末っ子として生を受けました。よく泣いて笑って寝る普通の子供でした。ただ、私の周りは変わっていました。兄はどこか不思議な人で、一つのものに集中したらそれに執着する、急に叫び始める。外に連れて行くとすぐどこかにいなくなる。兄に障碍があるということに気がついたのは小学生になってからでした。

 

母はそんな兄の育児に疲れ、家から出ることを極力控えるようになりました。なので私は母と買い物に出たことも、外食をしたことも、おもちゃを買ってもらったこともありませんでした。

親は兄につきっきりで、私は何も教えてもらえませんでした。ご飯の食べ方、歯の磨き方、お風呂の入り方など、生きていく上で当たり前のことすらわかりませんでした。

当時はそれがおかしいことなんてわからなかったので、当たり前に気づくまではさぞ不潔でマナーのなっていない子供だったでしょう。

 

 

自分がおかしいと気づいた時には、いじめられていました。兄のおさがりのダボダボの服を着て、フケだらけの髪。いじめられても何が悪いかわからなくて、手を出したら先生に怒られて親が謝りに来る。そんな生活が続いていました。

 

そんな自分を変えてくれたのは、一つのモノと一つの行動でした。